ワイモバイル(イーモバイル)とWiMAXの電波の違い

By | 2014年10月9日

ワイモバイル(イーモバイル)とWiMAXは同じようなWiFiルーターのサービスを提供していますが、各社が提供しているWiFiルーターは使用している電波が異なります。
それぞれの電波に特性があり、繋がりやすい状況や対応エリアなどが変わってくるのです。
今回は、ワイモバイルとWiMAXの電波の特性や違いを解説したいと思います。

ワイモバイルとWiMAXでは使用している周波数帯が異なる

そもそもワイモバイルとWiMAXの電波の何が違うかと言えば、周波数帯が異なることです。
電波は周波数が異なると特徴も異なってきます。
一般的に、周波数が高いと速度は出やすいのですが、障害物に対して弱いと言う特徴があります。
周波数が低いと速度は遅くなりますが障害物に対して強くなります。
各社が使用している周波数帯は、ワイモバイルが「1.7GHz」でありWiMAXが「2.5GHz」です。

WiMAXは速度は出やすいが障害物にとても弱い

さて、上記を見比べるとWiMAXの方が高い周波数帯を利用しているのがわかります。
つまりWiMAXは速度は出やすいが障害物には弱いという電波の特性を持っています。
対してイーモバイルは速度は出にくいが障害物に対して強い電波です。

これが実際にどの程度通信に影響するのか。
実際使ってみると良く分かるのですが、WiMAXは屋内に入ると途端に電波の入り方が弱くなります。
具体的にいうと、ビルの奥まった部屋やトイレなどでは速度が遅く、場合によっては圏外になることさえあります。
地下鉄などでもWiMAXは繋がらないことが多く、障害物に弱いという特性を感じることが多いです。
対してワイモバイルは、通信可能エリアに入っていれば繋がらないということはなかなかありません。
ビルの奥やトイレの中、地下鉄でも普通に繋がります。速度もそこまで遅いわけではありません。
ではWiMAXの優れている点はないのかということですが、屋外や窓際などの障害物が無い環境だと速度的にワイモバイルを上回ることもしばしばあります。
まさに電波の特性どおり、WiMAXの方は最高速度は速いですが状況に左右される場面が多々あり、ワイモバイルはどこでもだいたい安定して通信できるという具合です。

一概にどちらがいいのかというと使用する状況によりけりですが、イーモバイルも速度が遅いというわけではないので安定性の高いイーモバイルの方が通常利用するにはおすすめなのかなと感じます。